スラムダンクの主人公の桜木花道が一番活躍した試合は、山王工業戦だったと思います。
湘北高校が神奈川県のインターハイ予選を勝ち抜いて、広島で行われたインターハイの2回戦で対戦したのが山王工業でした。
山王工業は優勝候補の筆頭で、それまでインターハイ3連覇していた強豪でした。そのため、初出場の湘北が勝つことを予想する人はいなかったようです。
湘北は王者を相手に堂々と戦って見事に大逆転勝利をおさめました。
この山王戦で、桜木花道は得点、リバウンド、ブロックなどで大活躍し、勝利に大きく貢献。
その活躍シーンをまとめてお伝えしています。
尚、湘北高校と山王工業のメンバーは以下の通りです。
湘北高校 | 山王工業 |
4 赤木剛憲(ゴリ) |
4 深津一成 |
7 宮城リョータ(りょーちん) |
5 野辺将広(トーテムポール) |
10 桜木花道 |
7 河田雅史:兄(丸ゴリ) |
11 流川楓(キツネ) |
8 一ノ倉聡 |
14 三井寿(ミッチー) |
9 沢北栄治(小坊主) |
5 小暮公延 |
6 松本稔 |
9 角田悟 |
15 河田美紀男:弟(丸男) |
山王工業戦の活躍シーン
では、桜木花道が山王工業戦で活躍したシーンを振り返っていきます。
試合前、フリースローラインからダンクして失敗
試合前に花道は、フリースローラインからジャンプしてダンクシュートをしますが、失敗しました。
ボールがリングの縁に当たって花道は、そのまま背中から床に落ちています。
それを観ていた海南大附属の清田信長は大爆笑して、花道に対して「大ハジ!」と言います。
また、キャプテンのゴリに「バカタレ」と頭を叩かれました。
ところが、対戦相手の山王工業では、
河田兄:「沢北、お前、あそこから跳んでリングに届くか?」
沢北:「まさか・・・無理です!」
という会話がありました。
山王工業は花道のジャンプ力に脅威を感じたのではないでしょうか!
そのため失敗のシーンでしたが取り上げてみました。
宮城リョータと花道のアリウープ
試合開始直後、山王に「今までの相手とは違うぞ」と思わせるために一か八かの奇襲をかけます。
それがリュータと花道のアリウープでした。
海南の清田信長:「笑わすなよ、赤毛ザル、てめーにゃ、100万年はえーぜ」
と叫んでいましたが、この奇襲が見事に成功して湘北が先制点をあげます。
海南の牧:「もう1回やれと言っても無理だろうな、やっぱり」
と言っていますので、一か八かの賭けだったのですね。
山王の深津は動じませんでしたが、これで湘北はいい感じで試合に入れました。
ガンメン(顔面)シュート
三井寿の3連続3Pシュートなどで、湘北が13ー10の3点リードで迎えた前半、宮城リョータがレイアップシュートにいきますが、それを山王の沢北がブロックします。
すると、そのボールが花道の顔面に当たると、跳ね返ってリングに吸い込まれて湘北の得点となりました。
これは、湘北や山王のメンバーもこれにはビックリ!
花道:「狙い通り、ガンメン(顔面)シュート」
リョータ:「相手のブロックを計算し尽くしたアシスト…狙い通り」
これには桜木軍団も大爆笑です。花道は鼻血の止血をします。
その間、
沢北:「狙ってできるわけないよな!」
流川:「あたりめーだろ、どあほう」
沢北:「あほだと…..」
という会話が交わされていました。
流川は相手が誰であろうと、思ったことをズバズバ言う性格なのですね!
パワーで河田美紀男に勝った!
19-18で湘北が1点リードしていたが、花道は身長210㎝、体重130キロの河田美紀男(河田弟:丸男)にゴール下までパワーでグイグイ押されて、そこで美紀男がパスを受けて、シュートを決められていた。
悔しい思いをしている花道だったが、ゴリのアドバイスにより、腰を落として重心を低くして、押されても動かなくなり、パワーで美紀男に勝った。
また、花道は美紀男がゴール下しかシュートが入らないことを見抜いています。
バスケットのプレーだけでなく、知恵も身に付いてきた桜木花道は、この試合中でも大きく成長しています。
パスを受けてのジャンプシュート
美紀男にパワーで勝った花道は、その後、味方からパスをもらい、美紀男のマークをかわしてジャンプシュートを決めます。
これにはみんながビックりします!
美紀男:「うまいんだ、この人…、それにはやい…!」
海南の牧:「あ…あれが桜木か!」
海南の高頭監督:「また、上手くなってる!」
彩子:「あの子、合宿であんなことまでマスターしたんですか、先生!」
安西監督:「イヤ、普通にジャンプシュートをおしえただけなんだが」
彩子:「信じられない!」
リョータ・ミッチー:「マグレだ!」
その後、花道は美紀男のファールを誘い、さらには再び美紀男をかわしてシュートを決めました。
花道に美紀男の弱点を見抜かれた山王はベンチに下げざるを得なくなりました。
前半は36-34の湘北リードで終了します。
ヤマオーは俺が倒す!
後半開始早々、湘北はすぐに逆転され、その後、山王工業の怒涛の攻撃が始まり、一機に24点差をつけらてれてしまいます。
たまらず、安西監督がタイムアウトを取り、花道をベンチに下げました。そこで花道にリバウンドの重要性を説き、コートに戻しました。
すると花道は突然、河田に押されっぱなしのゴリにカンチョーした後、机の上に乗り大声で宣言します。
花道:「ヤマオーは俺が倒す!by天才・桜木」
花道は注意を受け、ゴリに怒られますが、「どうだ、あめーら、これで勝つしかなくなったぜ」と自らにプレッシャーを掛けました。
点差をつけられて、湘北のメンバーが勝敗を諦めかけていた時でしたので、効果があったでしょう!
その後の会話が面白いですね!
花道:「何だ、ゴリ、その顔は」「もう勝てねーとでも思ってんのか」
ゴリ:「何だと!」
ミッチー:「おめーが簡単に言うような点差じゃねーぜ...」
花道:「バカめ」「おめーらバスケかぶれの常識は俺には通用しねー」「シロートだからよ」
これが諦めかけていた湘北のメンバーを奮い立たせました。
野辺にリバウンドで競り勝ち、後半の湘北の初得点!
後半戦は山王工業の一方的な展開で、湘北は全く得点できていませんでしたが、花道が湘北の初得点を挙げました。
流川が放ったシュートが外れ、そのリバウンドを花道がとってシュートを決めています。
それまで花道は、山王工業の野辺を相手に全くリバウンドが取れてなかったため、野辺のユニフォームを引っ張るという反則をしました。
しかし、審判に気づかれずに得点が認められます。
野辺は審判に抗議するのを我慢してプレーを続けました。
野辺の裏をかいて得点
花道の得点で反撃ムードが出てきた湘北は、リョータが奮闘し、相手のパスをインターセプトします。
リョータは攻め手が見つからず、苦し紛れに自らシュートを放ちました。
しかし、シュートは決まらず、またもや花道と野辺のリバウンド対決が始まります。
野辺はユニフォームを引っ張られるのを警戒しますが、花道はその裏をかいて、ポジション取りに成功し、またもやリバウンド対決に勝ち、そのままシュートを決めました。
野辺は「同じ手を2度くうか!」と叫びますが、花道のほうが1枚上手だったようですね。
山王戦は花道が完全にキープレーヤーになっていますね。その後、花道はゴリが外したシュートのリバウンドもとっています。
山王の選手は花道のジャンプ力と速さに驚いていました。
松本のシュートをブロック
花道の活躍で得点を返した湘北ですが、山王の松本がドリブルでゴールに攻め込んできます。
まず、棒立ちになった三井をかわし、ダブルクラッチでゴリもかわしてシュートしますが、そこで花道がブロックして山王の得点を防ぎました。
この時、三井は前半に一ノ倉に厳しくマークされて疲労によりヨロヨロになっていました。
また、ゴリは河田と張り合って歯が立たずに精神的なダメージを受けていた時に、魚住が板前姿で登場して
華麗な技を持つ河田は鯛…
おまえに華麗なんて言葉が似合うと思うか、赤木
お前は鰈だ
泥にまみれろよ
水差して悪かったな
を言って去っていきました。
そんな時に飛び出した花道のビッグプレーでした。
三井の3Pシュートに繋げるリバウンド!
三井は疲労で体力が限界でした。
しかし、翔陽戦でもそうでしたが、ヨロヨロになりながらもシュートを決めるのが三井寿です。
おれは三井
あきらめが悪い男
と言って3Pを決めました。
20点の差を縮めるために三井の3Pシュートは大きな武器となります。
しかし、記者の相田弥生(彦一の姉)は、どんなにいい3Pシューターでも、入る確率は5割と言ってますので、3Pシュート一辺倒の単調な攻めでは、逆に山王の守りを楽にしてしまいます。
そんな状況の中で三井は連続して3Pシュートを放ちますが、リングの縁に当たって外れました。
そうなるとリバウンドが大きなポイントとなりますね。
花道は、山王の野辺や河田を相手に競り勝ち、リバウンドを取って三井にパス。
そこで三井は再び3Pシュートをうって見事に決めてます。
花道のリバウンドは、湘北にいいリズムをもたらしていました。
河田のシュートをブロック
山王の堂本監督は、花道のリバウンドが湘北にいいリズムを作っていることを感じていました。
そこで堂本監督は、日本一のセンターと呼ばれている河田を花道のマークにつける作戦に。
最初のリバウンド合戦では、花道は河田に取られてしまいます。
すると河田は沢北にロングパスを出して、これが通り、湘北は失点のピンチに。
そこに流川が現れて沢北を止めます。
しかし、河田が近くまで来ていて、沢北は河田とアリウープを決めようとしますが、花道がこれをブロックして得点を阻止しました。
決まっていれば、山王を勢いづかせるところでしたので、大きなプレーでした。
選手生命の危機にかかわる怪我を負う!
湘北が点差を詰めましたが、山王は沢北の活躍で再び引き離します。
そんな中で沢北に闘志を燃やする流川が奮闘。
流川は味方にあまりパスを出さなかったが、どんどんパスを回して得点に繋げます。
また、流川は沢北にパスがあることを意識させた結果、1ON1で沢北に勝ちました。
それによって点差は縮まり、残り時間2分で8点差まで追い詰めました。
そんな時に花道とゴリで会話が交わされました。
花道:ゴリ!まだいけるよな。
花道:ゴリ!!追いつけるだろう
花道:おいゴリ!聞いてんのか!
ゴリ:ああ!まだいけるぞ
そんな会話の直後でした。
宮城がドリブルで攻め込もうとしている時に、深津がボールに触り、ボールは宮城に当たって外に出そうになります。
相手ボールになるのを阻止したい湘北は、三井がボールを追いかけます。
そこへ花道が現れ、「どけー、ミッチー!!」と叫んで、ルーズボールに追いついて三井にパスしました。
追いつくために無理してボールに跳びついた花道は、机に背中をぶつけるというアクシデントに見舞われてしまいます。
そのプレーを見ていた流川と花道に会話が交わされました。
流川:いい仕事したぜ、下手なりに
花道:だれが、ヘタナリにだ、コラァ!!
流川:生きてたのか?
花道:たりめーだ!
これが選手生命にかかわる重大な怪我になってしまいました。
このプレー以降、観客の湘北に対する声援が大きくなります。
そして、花道はリバウンドを取るためにジャンプして着地すると背中に痛みを感じるようになりました。
その異変には、流川、安西監督、河田も気が付いていたようです。
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美紀男のダンクシュートをブロック
試合時間が残り1分となり5点差に迫った湘北でしたが、花道は背中の状態が悪いためベンチに下がります。
安西監督は花道の異変に気づきながらも交代させなかったことを白状しますが、花道は強引に出場します。
大きな怪我でした!!!
花道:オヤジの栄光時代はいつだよ…全日本のときか?
安西監督:む!
花道:オレは今なんだよ!
背中に激痛が走る中でも強引に出場した花道。
しかし、フリーになった美紀男がダンクシュートを決めようとしたところを見事にブロックしました。
そのボールが宮城に渡り、宮城は三井にパスすると、三井は3Pシュートを決めます。
さらに三井に対して野辺がプッシングのファールを取られたため、三井がフリースローを決めて合計4点追加。
ついに湘北は76-75の1点差まで迫りました。
沢北のシュートをブロック
残り時間が1分を切り、両チームともに苦しい状況の中で、山王は河田がシュートを放ちますが、それをゴリがブロック。
すると、そのボールを花道のところへ飛びますが、沢北に奪われてしまいました。
沢北はそのままシュートにいきますが、それを花道がブロックします。
そのボールを流川が拾い、一気にドリブルで駆け抜けてシュートまでいきますが、河田にブロックされてしまいます。
ブロックされたボールに花道が必死にしがみつき、花道は流川にパス!
流川は深津のマークをかわしてシュートを決めました。
これで湘北が77-76と逆転します!
勝負を決める逆転シュート!
逆転した湘北でしたが、沢北のシュートで山王が再びリードします。
すでに残り10秒を切り、花道はゴールに向かって走り出しました。
ボールを持っていたゴリは流川にパスを出し、流川はドリブルでゴール前に迫り、シュートにいきますが、山王の河田と沢北が戻り、流川の前に立ちふさがりました。
すると流川はフリーになっている花道にパスを出し、花道はそこで勝負を決めるシュートを決めました。
スコア
湘北:79ー78:山王
最後のシーンで初めて、花道と流川がハイタッチを交わしました。
まとめ
山王戦は、スラムダンクの中で花道が最も輝いていた試合でしたね!
テレビで放映して欲しかったですが、映像は映画化によって実現されました。
井上雄彦先生は、これ以上のゲームは描けないとのことで連載が終わってしまいましたが、もっと桜木花道の活躍を見たかったです。
桜木花道の山王戦の得点やリバウンドなどの活躍をピックアップしたシーンは以下の通りです。
試合前、フリースローラインからダンクして失敗
宮城リョータと花道のアリウープ
ガンメン(顔面)シュート
パワーで河田美紀男に勝った
パスを受けてのジャンプシュート
ヤマオーはオレが倒す!
野辺にリバウンドで競り勝ち、後半戦の湘北の初得点
野辺の裏をかいて得点
松本のシュートをブロック
三井の3Pシュートに繋げるリバウンド
河田のシュートをブロック
選手生命の危機にかかわる怪我を負う!
美紀男のダンクシュートをブロック
沢北のシュートをブロック
残り10秒!勝負を決める逆転シュート
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